キャリアコンサルタントの年収は、200万円から400万円が平均といわれています。しかし、これは正社員だけでなく、フリーランスの方、または副業として活動する方もいるなかでの平均です。そのため、働き方によっても年収は大きく変わります。そこで本記事では、キャリアコンサルタントの年収だけでなく、働き方についても紹介します。
キャリアコンサルタントの平均年収とは
まずは、キャリアコンサルタントの平均年収についてみていきましょう。
一般的な平均は年収200万円から400万円です。しかし、これはあくまでも目安であり、年収が200万円以下の人もいれば、年収1,000万円以上の高収入を得ている人もいます。それでは、次に具体的にみていきましょう。
働き方や年齢による違い
キャリアコンサルティングを専業としている人は、一般的に年収200万円から400万円の範囲内に収まることが多いです。
これは、仕事の案件やクライアントの状況によって変動しますが、平均的な数字といえます。一方で、ほかの仕事と兼任、兼業をしているキャリアコンサルタントは、年収が600万円から800万円に達することも少なくありません。
複数の仕事をかけ持ちすることで収入を増やせるため、このような幅広い収入が見られます。また、年齢によっても平均年収に差があります。20代から30代のキャリアコンサルタントは、平均年収400万円から600万円。
一方で、50代になると年収800万以上となることも多く、キャリアを積んでいくと年収もあがることがわかります。さらに、企業に勤めている場合、とくに企業内でキャリアコンサルティングを担当している人は、年収が高くなる傾向があります。
この場合、平均年収は600万円以上になることが一般的です。ただし、地域や企業、仕事の内容などによっても異なるため、これらの数字はあくまでも一般的な目安と考えておきましょう。個々の状況や業務内容によって収入が大きく異なることを考慮すると良いでしょう。
キャリアコンサルタントとしての働き方
キャリアコンサルタントとしての働き方は多岐にわたります。
以下で、くわしくみていきましょう。
就労形態
まず、就労形態としては、正社員、非正規社員、フリーランス、自営業などがあります。
正社員として働く場合、企業内のキャリア支援部門や人事部門、総務部門などに所属し、従業員のキャリア相談やキャリア教育、採用面接のサポートなどをおこないます。一方、非正規社員として派遣会社やアウトソーシング企業を通じて業務に携わることもあります。
また、フリーランスや自営業として独立する場合、自らクライアントを獲得し、個人事業主として活動することも一般的です。この場合、自身の専門知識や経験を生かして、個別のクライアントに対してキャリア相談やコーチング、キャリアプランの策定などをおこないます。
職種
実は、キャリアコンサルタントが就いている職種もさまざまです。
キャリアコンサルタント専門の職場では、主にキャリアに関する相談業務に従事します。これには、職業適性診断の実施、職務経歴書の作成支援、転職支援、就業先の紹介などが含まれます。また、キャリアコンサルタント専門ではなく、人事部門や総務部門に所属しているパターンもあります。
このパターンでは、各部署で働きながら、従業員のキャリア支援や人材育成に関する業務を担当します。具体的には、教育や研修の企画・実施、採用活動の支援、評価制度の構築などがあります。
活躍の場は幅広い
企業だけでなく、ハローワークや派遣会社、学校教育機関などでもキャリアコンサルタントが活躍していることをご存じでしょうか。
ハローワークでは、求職者のキャリアカウンセリングや職業紹介、職業訓練の提案などをおこないます。派遣会社のスタッフとして働く場合、派遣先企業でのキャリアサポートや研修の実施を担当することもあります。
さらに、学校教育機関では生徒や学生の進路相談やキャリア教育をおこなう役割を果たしているのです。
年収をあげるためには
キャリアコンサルタントとして年収を上げるためには、以下のポイントをおさえましょう。
スキルの習得と向上
キャリアコンサルティングの専門知識や技術を磨くことが必要です。
キャリアカウンセリングの手法やツール、効果的なコミュニケーションスキル、相手のニーズを的確に把握する能力などを学び、日々の業務に活かしましょう。
経験の積み重ね
キャリアコンサルタントとしての実務経験を積むことで、信頼性と実績を築けます。
クライアントの成功事例や満足度の高いサービスを提供することで、信頼を得て新規クライアントの獲得につなげましょう。
ネットワークの活用
業界内外の人とのつながりを大切にし、情報交換や協力関係を築きましょう。
自身の専門性や価値をアピールすることで、新しい案件や仕事の機会が広がります。
マーケティングとブランディング
自己ブランディングを強化し、自身のキャリアコンサルタントとしての価値を明確に伝えることが重要です。
ウェブサイトやSNSを活用して自己PRをおこない、クライアントからの信頼を得るための努力をしましょう。
多角的な活動
単一の収入源に依存せず、複数の活動を並行しておこなうことで収入を安定させられます。
たとえば、個人事業主としての活動と並行して、教育機関や企業での講師活動、執筆業など多岐にわたる活動をおこなうことで、収入の幅を広げられるでしょう。
まとめ
キャリアコンサルタントの平均年収や働き方、年収を上げるためのポイントを紹介しました。キャリアコンサルタントには、多様な働き方があり、正社員からフリーランスまで幅広く存在します。自身のスキルを磨き、経験を積むことで信頼を得て収入を増やせます。キャリアコンサルタントとしてのキャリアを築くうえで、自身の目標に向かって着実に歩んでいくことが鍵となるでしょう。