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キャリアコンサルタントの登録を継続するためには、厚生労働大臣が認定するキャリアコンサルタント更新講習を受講し、更新する必要があります。更新期間内にこの講習を受けることで、キャリアコンサルタントとしての資格が更新できます。本記事では、キャリアコンサルタント更新講習に関する詳細を解説するため、参考にしてください。
キャリアコンサルタント更新講習とは
キャリアコンサルタント更新講習とは、キャリアコンサルタントの登録を更新するために必須とされる38時間の講習です。キャリアコンサルタント試験に合格し、国へ登録することでキャリアコンサルタントの活動ができます。
しかし、労働に関わる法律や労働市場は変化するものであり、試験に合格した時点の知識のみでは永続的な業務ができるわけではありません。
そこで、厚生労働省は、知識を時代の変化に合わせてブラッシュアップさせるために定期的に講習を受け、資格を更新することを求めています。これが、キャリアコンサルタント更新講習です。
更新期間は5年間に設定されており、この期間内にキャリアコンサルタント更新講習を修了しなければなりません。このように、キャリアコンサルタントとしての活動に必須な知識や技能の更新を目的とした講習制度です。
知識講習と技能講習
キャリアコンサルタント更新講習38時間の内訳は、知識講習8時間と技能講習30時間です。それぞれの内容を詳しく確認しましょう。
法律と市場動向について
知識講習のなかで法律と市場動向の知識を得る講習です。前回更新時から改正された労働法規と社会保険制度の知識習得に加え、失業の状況や求人、賃金の動向などを学びます。
人材・労務管理
知識講習のなかで雇用管理、教育訓練などの人事制度に関する知識を得る講習です。企業運営において、近年のキーワードになっている働き方改革やダイバーシティの知識もここで習得します。
個人ごとのさまざまな事情に対しての支援を学習。また、講義によっては、今後の有望業界を分析するためのポイントを学べるため、非常にためになるカリキュラムです。
能力開発
知識講習のなかで職業能力開発などに関する知識を得る講習です。ここで、キャリアコンサルタントの能力を開発する必要性についても講義されます。
キャリアコンサルタントが国家資格化された背景や発揮するべき専門性について学べます。キャリアコンサルタントの使命と責務について学ぶいい機会です。さらに、事業主および公によるキャリア形成支援の内容についての知識を深められます。
学校教育
知識講習のなかで学校教育制度・キャリア教育などに関する知識を得る講習です。一見、社会人のキャリアとは関係しない新学習指導要領にも触れるのは、レベルの高いキャリアコンサルタントには、学生・生徒の支援も求められるからといえます。
メンタルヘルス
知識講習のなかでメンタルヘルスに関する知識を得る講習です。
ストレスとは何かにはじまり、法律で義務化されているストレスチェックの知識に加え、ストレスチェックの活用と組織への介入など、実践的な教育が行われることもあります。
技能講習
技能講習は、広い範囲から選択して受講する形態です。カウンセリング、グループアプローチ、キャリアシートなどの基本的な技能に加え、面談・相談過程で必要なスキルを伸ばす内容が多く用意されています。
キャリアコンサルタントは、悩みを抱える相談者の問題解決を図る職業であるため、相談スキルは重要です。受講者自身の伸ばすべき分野を選択するとよいでしょう。
受講料やキャンセルの方法について
キャリアコンサルタント更新講習は、厚生労働大臣に指定されている必要があり、資格専門学校が受講場所になることが多いです。受講料は主催する機関によって違います。
参考までに、知識講習は10,000円ほど、技能講習は8時間の講座が20,000円ほどで受けられます。
注意すべきは受講期間です。キャリアコンサルタント更新講習は前回更新から5年以内に更新する必要がありますが、講習を申し込んだその日から受けられるわけではありません。
たとえば、知識講習は申込みの翌月からの講習となるケースがあるため、5年の更新期限直前に申し込むことのないように気をつける必要があります。余裕をもって申し込むなど、計画的に修了しましょう。
キャンセル方法も講義を主催する機関により異なります。技能講習はグループワークをともなう講義もあり、キャンセルがあった場合は講義の運営に支障をきたすため、キャンセル料を設けている機関もあります。
講義を主催する機関のホームページなどに記載されているキャンセル規定をよく確認しましょう。
まとめ
キャリアコンサルタント更新講習について詳しく解説しました。最新の法令や労働動向に関する知識の必要性から、5年ごとの更新が義務です。更新講習は知識講習8時間と技能講習30時間に分かれており、資格専門学校などで受講できます。内容は労働法令や社会保険関連に加え、働き方改革、ダイバーシティの知識、面談・相談過程のスキル向上など、多くの講義が用意されています。
受講料とキャンセル規定は、講義を主催する機関により異なるため、問い合わせるなどで確認しておくのがおすすめです。キャリアコンサルタント更新講習は、キャリアコンサルタントとして活動を続けるにあたって果たさなければならない義務であるため、避けて通れません。知識や技術をブラッシュアップし、よりよい仕事をするために適切に受講しましょう。