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傾聴とは、大まかにいうと相手の話に耳を傾けることを指します。そして、相談相手に寄り添いながらサポートするキャリアコンサルタントにとっても、傾聴する力は欠かせません。本記事では、傾聴とはどのような姿勢や関わり方を指すのかを整理しながら、実践するために必要な考え方やスキルの習得方法について解説します。
そもそも傾聴とは
傾聴とは、国語辞典によると、聞きもらすまいとして熱心に聞くこととされています。単に音や言葉を耳に入れる聞くとは異なり、相手の話に意識を集中させてていねいに受け止める姿勢を指します。ここでいう熱心とは、ひとつの物事に強い関心をもち、ほかのことに気を取られずに向きあう状態です。
聞くと聴くの違い
聞くには、音や声を耳で感じ取ることのほか、内容を理解してそれに応じること、さらには尋ねることなど複数の意味があります。一方で聴くは、単に音として受け取るのではなく、話の意味を正しく理解し、相手の意図をくみ取ったうえで応じる行為です。この違いからも傾聴は受動的に聞くのではなく、相手の言葉を深く理解しようとする能動的な姿勢であることがわかります。
傾聴が行われるシーン
傾聴は特別な場面だけでなく、日常のさまざまな人間関係のなかで実践されています。たとえば、悩みを打ち明ける家族や友人との会話、部下や同僚との業務上のやり取り、あるいは医師や看護師、教師などが相手の状況を理解する必要がある場面などが挙げられます。安心して話ができる環境のなかで、相手の言葉にていねいに耳を傾けることが傾聴の基本といえます。
傾聴がもたらすよい効果
傾聴には、話し手にとってさまざまなよい影響があると考えられており、主に信頼関係の構築、気持ちの安定、自己理解の促進という3つの効果が期待できます。単に話を聞くだけではなく、相手を理解しようとする姿勢が、安心感や気づきにつながっていきます。
信頼関係が築かれる
傾聴によってまず期待される効果は、話し手との信頼関係の構築です。しっかりと耳を傾けてもらえることで、話し手は自分が尊重され、大切に扱われていると感じるようになります。たとえ聞き手が専門的なスキルをもっていたとしても、信頼関係がなければ深い相談や本音の対話は難しくなります。そのため、傾聴は人間関係の土台をつくる重要な要素といえます。
気持ちが落ち着き安心感が生まれる
次に、傾聴は話し手の心を落ち着かせる効果もあります。相手が自分の話を理解しようと真剣に聞いてくれると感じることで、安心感が生まれ、不安や孤独感がやわらぎやすくなります。また、話すという行為そのものが気持ちの整理にもつながり、感情が落ち着いていくこともあります。ありのままの自分を受け止めてもらえているという感覚は、心理的な安定に大きく寄与します。
自己理解や気づきが深まる
さらに傾聴には、自己理解を深める効果もあります。安心して悩みを話せる環境があることで、自分自身では気づいていなかった考えや感情に気づくきっかけが生まれます。その結果、問題の本質が整理され、解決に向けた方向性が見えやすくなることも少なくありません。
キャリアコンサルティングにおける傾聴
キャリアコンサルタントには、カウンセリングスキル、特に聞く力と傾聴技法が不可欠とされています。単に話を聞くのではなく、相手の意図や背景にある気持ちまで理解しようとする姿勢が求められます。
カウンセリングの基礎能力としての聴く力
聴く力は、カウンセリングの基礎的能力のひとつです。この力は、クライアントが言いたいことをていねいに受け取り、言わんとしていることを理解することを意味します。同じ言葉であっても、話し手が異なれば意味や背景にある感情も変わるため、カウンセラーはその意図を正確にくみ取り、理解した内容を自分の言葉で返すことが重要とされています。
傾聴技法とは何か
傾聴技法は、アメリカの心理学者アレン・アイビィによって提唱されたマイクロカウンセリングの一部でありかかわり技法とも呼ばれます。マイクロカウンセリングは、カウンセラーに共通する基本的なスキルを体系化したもので、かかわり技法、積極技法、技法の統合に分類されます。そのなかでも傾聴技法は、相談者との関係づくりの土台となる重要な要素です。
かかわり技法としての傾聴の具体的内容
かかわり技法には、カウンセラーの働きかけが少ない形での関わりが含まれます。具体的には、適切な視線やうなずきといった非言語的なコミュニケーションに加え、開かれた質問や閉ざされた質問、話を促す励まし、発言の要約、言い換え、感情の反映などが挙げられます。これらは総じて基本的傾聴技法と呼ばれる、相談者の言葉をていねいに受け止めながら理解を深めるための手法です。
まとめ
キャリアコンサルタントにとって傾聴は、単に相手の話を聞く行為ではなく、言葉の背景にある意図や感情までていねいに受け止める重要な専門スキルです。本記事では、傾聴の基本的な意味から聞くと聴くの違い、日常生活や対人関係のなかでの実践シーン、そして信頼関係の構築や安心感の醸成、自己理解の促進といった効果について解説しました。相談者の気持ちに寄り添いながら本質を理解し、適切に言葉を返す傾聴の本質を学んでください。