キャリアコンサルタントになるためには?必要なステップを紹介

公開日:2024/12/15
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キャリアコンサルタントは、2016年に職業能力開発促進法に規定され国家資格となりました。個々のキャリアをサポートする専門家としてキャリアコンサルタントは注目されています。そこで本記事では、キャリアコンサルタントになるためにはどうしたらよいのか必要なステップを紹介します。

キャリアコンサルタントは国家資格

キャリアコンサルタントとは、個人や組織がキャリアに関するさまざまな課題や目標を達成するためにサポートをおこなう専門家のことです。

具体的には、個人の職業的な興味や能力、価値観に基づいてキャリアの方向性をアドバイスしたり、職業選択や転職、スキルアップに関する支援を提供します。また、キャリアコンサルタントは、2016年に職業能力開発促進法によって国家資格として認定されました。

国家資格は、名称独占資格として位置付けられています。つまり、この資格を持っている人のみが「キャリアコンサルタント」という名称を名乗ることができるのです。

厚生労働省のサイトにも「試験に合格し、キャリアコンサルタントとして登録した人以外がキャリアコンサルタントやそれと紛らわしい名称を名乗ることはできません」と記載されています。

これにより、キャリアコンサルタントとしての活動をおこなうためには、国家資格の取得が必須となるのです。

キャリアコンサルタント試験の受験資格

キャリアコンサルタント試験の受験資格を得るためには、いくつかの条件のうちのいずれかひとつを満たす必要があります。

まず1つ目の条件は、キャリアコンサルタント養成講習を修了することです。これは厚生労働大臣が認定する講習であり、その課程を修了することで資格取得への道が開かれます。

2つ目の条件は、キャリアコンサルティングに関する実務経験が3年以上あることです。これにより、現場での経験を踏まえた試験への挑戦が可能になります。

3つ目は、キャリアコンサルティング技能検定の学科試験または実技試験のいずれかに合格していることです。

さらに、これらの条件に該当しない場合でも、同等以上の能力を有する者として認められれば受験資格が得られます。

初心者におすすめのステップ

初心者が国家資格取得を目指す場合、厚生労働大臣が認定する「厚生労働大臣認定講習」を受講することがおすすめです。

厚生労働大臣認定講習は、20の団体がおこなっており、初心者でもキャリアコンサルタントに必要な専門知識やスキルを効率的に学べる点が特徴です。

社会人として働きながらや、家事や育児と両立しながらキャリアコンサルタントを目指す場合、厚生労働大臣認定講習から適切な講座を選んで学習をスタートしましょう。

キャリアコンサルタント試験の概要と合格率

キャリアコンサルタント試験は、学科試験と実技試験があります。

まず、学科試験は100分間で50問のマークシート形式となっており、100点満点中70点以上が合格基準となります。受験料は8,900円です。次に実技試験は、論述50分と15分のロールプレイング、口頭試問5分の構成、合格基準は150点満点中90点以上。

受験料は29,900円となります。気になる合格率ですが、2023年7月が60.7%、2023年11月が45.4%でした。

試験に合格したらキャリアコンサルタントとして働こう

キャリアコンサルタント試験に合格したら、さまざまな働き方や活躍の場が広がります。

企業に就職するだけでなく、派遣会社やハローワーク、転職や再就職の支援会社、大学や教育機関などさまざまな場所で活動できます。

また、キャリアコンサルタントの主な活動は、相談者と向き合い、キャリア形成や職業選択に関するサポートをおこなうため、1対1のキャリア相談や面談が多い傾向です。しかし、セミナー講師やキャリア研修、授業の講師としても活躍することがあります。

自分の専門知識や経験を生かして、多くの人々のキャリア形成をサポートする貴重な役割を果たせるでしょう。ただし、相談者を取り巻く環境や社会情勢は常に変化しています。そのため、国家資格取得後もキャリアコンサルタントとして継続的な学習が不可欠です。

新しいトレンドや情報、職業の動向などに常に対応し、最新の知識やスキルを身につけることが重要です。さらに、国家資格であるキャリアコンサルタントは、5年ごとの更新制度があります。登録を継続するためには、一定時間以上の更新講習を受講する必要があります。

この更新制度によって、キャリアコンサルタントが常に最新の情報やトレンドにアップデートされていることが保証されているのです。このように、キャリアコンサルタントとしての活動は、多様な働き方や場所での活躍が可能であり、社会にとっても重要な役割を果たします。

自己成長とともに相談者のキャリア形成を支援し、より良い未来に向けて導くことがキャリアコンサルタントの使命でしょう。

まとめ

キャリアコンサルタントは国家資格であり、そのためにはキャリアコンサルタント試験の受験資格が必要です。厚生労働大臣認定講習を受け、基盤を築きましょう。国家試験合格率は決して高いわけではありませんが、しっかりと学び身につけられれば合格できるはずです。これらのステップを踏んでキャリアコンサルタントとしての資格を得れば、企業や教育機関など幅広い場で活躍が期待できるでしょう。

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